2019.12.13 02:363歳まで様子を見る必要はない日々発達相談をしていると、こういうケースによく出会います。「1歳半健診で言葉の遅れを相談したけれど、『3歳まで様子を見て』、と言われた」「すぐに療育や専門機関を紹介してほしかったけど、『3歳になってから』と言われて、不安な日々を過ごした」発達相談室つばさでは、「様子を見る」のではなく、今必要な支援や関わり方を考え、具体的なプランを提供していける存在でありたい、そう考え、日々の相談に乗っています。以下、事例をお読みください。初めての子育て、身近に小さい子もおらず、子どもと関わった経験もあまりないAさんはお子さんの子育てに漠然とした悩みを抱えていました。それは、言葉がなかなか出てこず、要求を伝えてくることもあまりなく、いい意味でも悪い意味でも”手がかからな...
2019.11.06 02:30不登校と「考え方のくせ」今回お話しするのは、「不登校と考え方のくせ」「考え方のくせ」と言うのは「認知のゆがみ」とも言われ、意味としては「極端な考え方、正しいけれど、役に立たない考え方」の事を言います。これは子どもだけに見られることではなく、大人も一緒です。例えばこんな例があります。A君は不登校で、いじめられたわけでもなく、学習についていけないわけでもなく、理由を聞いても明確な答えが返ってきません。ただ「B君と喧嘩してるから…」とだけいいます。しかし、B君にいくら確認してみても、喧嘩した事実はないと言います。どういうことなのでしょうか…?A君にじっくりとお話を聞いていくと、こう考えていることが分かりました。「B君が挨拶してくれなかった。B君は僕の事が嫌いなんだ。B君に嫌われるく...
2019.10.18 01:511周年ありがとうございます気が付けば早いもので、発達相談室つばさを開設してから1年の歳月が流れていました。医療機関が少なく、発達や子どもの育ちについて継続的に相談できる場所が少ないこの北摂の地にあって、当室の存在も徐々に地域の皆様に知って頂いており、有難く思います。地域の皆様のお役たてるように、一層努力してまいります。最近の傾向としては、発達面のトレーニングのご依頼もあることながら、家庭でのお子様への対応方法、接し方に関するご相談が増えている印象です。こだわりが強く、親が言った方法ではかんしゃくを起こして支度や登校が出来ず、ご飯が食べられない、といった内容や、家での問題行動、例えば食卓に立ち上がる、モノを投げる、などへの対応方法のご相談です。これらの問題はより早期に、お子様が小...
2019.06.25 02:52幼稚園での研修今年度も、キンダーカウンセラーとして勤務している幼稚園で、研修を行いました。今回は特別なテーマを決めず、先生たちから出てきた疑問や悩みをシェアし、その中から2,3個トピックスを選び、答えていくというものでした。
2018.12.05 11:22幼稚園で発達障害についての講演会を行いました。自身がキンダーカウンセラーとして勤務する幼稚園で、「ASD・AD/HD 発達障害の子どもの世界を理解しよう」というタイトルで講演会を行いました。対象は0歳から6歳までを保育する保育士さんたち
2018.11.07 11:10行ってきました『自閉症スペクトラムと性教育』2018年11月7日『自閉症スペクトラムと性教育』 @ラポールひらかた講師は京都市立総合支援学校支援部 MWC 平木真由美先生(MWCとは、Medical Welfare Coordinator 医療福祉コーディネーター、らしいです!)自閉症や発達障害の臨床において、思春期や前思春期のお子さんたちと関わる機会はありましたが、性教育に関して耳にしたことはなく、当然自分がしたこともなく、親御さんとの相談の中でもそういった話題は出たことも出したこともありませんでした。しかし、自閉症だろうが発達障害だろうが思春期は訪れるわけで…変化や予期しないことに弱いスペクトラムの子たちが自分の第2次性徴や、それにまつわる様々な自分の変化、周囲への関心の変化、周囲との関わり...
2018.09.13 02:10行ってきました【 発達凸凹を活かそう! ~「弱み」をだれにも負けない「強み」に変えるために~ 】先日発達障害当事者であるしーたさんの講演会【 発達凸凹を活かそう!~「弱み」をだれにも負けない「強み」に変えるために~ 】へいってきました!(2018年9月12日、in伊丹市立子ども発達支援センターあすぱる)講師の「しーた」さんはアスペルガー症候群の診断を受けており、自分の体験を分かりやすく伝えながら、発達障害当事者や親への啓発活動、「楽信会」という個別指導塾で不登校や発達障害への支援などをされています。(下記リンク参考)一般に発達障害には能力の凸凹(得手不得手の差が大きいこと)が知られており、苦手をカバーし、得意を活かす、ということが言われています。もちろん、私も支援者の端くれとして、このことを意識し、支援にあたているつもりでした。しかし、しーたさん...