自身がキンダーカウンセラーとして勤務する幼稚園で、
「ASD・AD/HD 発達障害の子どもの世界を理解しよう」というタイトルで講演会を行いました。
対象は0歳から6歳までを保育する保育士さんたち
大切にしたメッセージは
「大人が”困った子(行動)”と感じる時には、いつも”子どもが困っている”」
「診断名や障害かどうかは関係ない。子どもの困りに気づいたら、すぐに支援できる頼りがいのある大人でいてほしい」
この2つ
教科書的な知識では現実の子どもたちの困り感に寄り添うことは難しい。
だから、保育上よくある困った場面
・一人遊びが多い
・友達とけんかになる
・絵本や遊戯に参加しない
・こだわりがある
・空気を読まずに喋りだす
などで、子どもが何をどう感じ、何に困っているのかを具体例とともに解説していきました。
これだけ発達障害が有名になった今でも、ASDやAD/HDの基本的なことを知らない先生方も多く、引き続き地道な啓発が必要なことを痛感しました。
しかし、話をすると新たな気付き、子どもにとって良い理解者となれるような気づきが得られたという感想も多く、やりがいも感じました。
以下、感想を一部抜粋します。
〇感想
「保育者の意見や周りの子どもたちの意見を押し付けず、一人一人の子ども自身の思いを感じ取っていきたい」
「話をしてもあまり伝わっていないような適当な返事をしている子どもは、実際に何を言われているのか分かっていないため、全員にこの言葉でいえば伝わると思い環ないことが大切で、言い方ももう少し考え直していきたいと感じられた」
「落ち着きがない子どもたちを、ただ口頭で「静かにするとき」というだけではなく、なぜ落ち着けないのかをより理解して保育をしていきたいと思いました」
「多動の子のみでなく、おっとりしているこの中にも発達障害があることもあるということを知り、クラスの中でもっと気を付けてみていかなくてはと思いました」
「発達障害の事をあまり勉強できずに現場にいることが多いので、(中略)知識を身に着けていくことが改めて必要だと感じました」
「ASDやAD/HDは誰にでもあるということに驚いたが、話を聞いていて自分自身「そうかも!」と思う点も沢山あった」
「大人目線で「どうしてできないのかな?」ということがよくあったが、話を聞き、その子どもがどういう風に見えているか、どういう思い・気持ちなのかということを理解したうえで、寄り添ってあげると、その子どもは過ごしやすくなっていくんだなと改めて思った」
「誰もが(発達障害を)持っているという点から、それを正そうと考えるのではなく楽しみをもって関わっていけたらと思いました」
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