2019.04.17 02:46実践例3 R君2歳男の子の場合医師から「自閉症」の診断がなされたものの、具体的なアドバイスはなく、「今できることがあるならば早くしてあげたい!」とのお母さまの強い希望から、当方に相談と訓練を申し込まれたケースをご紹介します。※事例は個人が特定されないよう、改変を加えてあります。〔ケース概要〕 2歳で「自閉スペクトラム症」と診断され、「なんとかことばを育てたい」「出来ることがあれば早くやってあげたい!」との主訴で、無発語の状態からトレーニングを開始し、”ちょうだい”、”どうぞ”の基本的なやり取りの練習から初めて、動作模倣、音声模倣を通じて有意味語が話せるようになった2歳の男の子のケースです。〔R君の紹介〕 2歳の男の子。坊主頭が可愛い目のクリっとしたお子さんでした。「おはよう」と挨拶...
2019.04.12 01:49実践例2 K君幼稚園年長の男の子②前の記事はこちら…〔幼稚園訪問〕 幼稚園に電話をし、要件を伝えたところ、訪問を快諾してくださいました。幼稚園の方でもK君の対応について非常に困っている様子が電話から伝わってきました。 幼稚園に着くと、K君のクラスはいままさに何かの活動から教室に戻ってきて、水分補給をし、次の活動のための準備をしている所でした。 最初K君に気づかれないように観察していると、K君は講堂から保育室に帰るまでにあちこち寄り道し、講堂を出たのは最初の方でも、保育室に戻ったのは最後の方でした。気の散りやすさがよく出ていました。加えて、水分補給をする間にも他児の水筒の柄が気になって見ていたり、虫かごの虫を見に行ったりと、なかなか所定の位置に座りにいきませんでした。そうこうする内に担...
2019.04.12 01:44実践例2 K君幼稚園年長の男の子① 「とにかく怒ってばかりでイライラする。小学校に上がるまでになんとかしたい」冒頭からお母さまがそうおっしゃったケースを紹介します。※事例は本人が特定されないよう、一部改変してあります。〔ケース概要〕 健診などで指摘はなかったのですが、幼稚園に入り集団生活が始まると、教室に居られない、友達を叩くなどのトラブルが出てきました。家庭では厳しく叱り、幼稚園の先生にも厳しく指導してもらうようにお願いしていましたが、一向に改善されませんでした。担任から幼稚園での様子を聞くたびにお母さまはイライラし、次第に手も出るようになってきました。専門の病院に診てもらうことも考えましたが、旦那さんに反対され、お母さま自身も『”障害”と言うレッテルを貼られたくない』という思いから...
2019.04.08 03:28実践例1、M君小学1年生の場合これまでに実践したケースをご紹介します。(※事例はご本人が特定されないよう、一部改変してあります)〔ケース概要〕 幼少期から市の健診などで指摘があり、就園前の療育グループにも親子で積極的に参加していました。幼稚園に入園してからも療育グループに参加し続け、徐々に落ち着きが出て来ましたが、幼稚園では常に個別の配慮を必要としていたようです。就学相談では普通級と支援級の選択で非常に迷われ、最終的には普通級を選択しましたが、様々な適応上の問題があり、支援級の先生からの勧めもあり、2年生から支援級を選択しました。M君とは1年生の時に出会い、個別の発達トレーニングとして集中力を伸ばすための”聞き取り”トレーニングや、学校での学習の定着度を確認するために一緒に宿題に取...